TOEIC(トーイック)とは?
就職・転職・昇進・海外赴任などのために、TOEICの受験者数が年々増えています。また、数多くの企業が応募者の採用や、社員の昇進・昇格の判断材料として、TOEICの点数を参考にしています。
しかし、これから初めてTOEICを受けられる方は、TOEICって一体何?何のための試験?どんな問題が出るの?と色々疑問に思っているのではないでしょうか。そんなあなたのために、 わかりやすく解説します!!
TOEICとは…
Test of English for International Communication の略で、「国際コミュニケーションのための英語力測定試験」を表します。
(出展:https://www.alc.co.jp/tg/toeic_first/)
つまりTOEICは、日本で (TOEIC LRだけで) 年間約250万人も受験している 最も知名度の高い「聞く力」・「読む力」・「話す力」・「書く力」の4技能を測定するための英語の試験なのです。
TOEICで高得点を取るメリット
TOEICで高得点を取れたら、どんなメリットがあるのでしょうか❓
- 就職活動で、他の候補者と差がつけられる
- 転職活動でも、他の候補者よりも評価が高くなる
- 英語関連の仕事など、仕事の幅が広がる
- 大学入試で、英語の試験が免除になる
- 昇進・昇給につながる
TOEICで高得点を取れれば、就活・転職活動の際だけでなく、入社後の昇進・昇格、さらには大学入試まで、幅広くメリットがあることがわかりますね。
TOEICの種類
TOEICには大きく分けると、3種類のテストがあります。
- TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC LR)
- TOEIC Speaking & Writing Test (TOEIC SW)
- TOEIC Bridge Test
世間一般的によく知られているTOEICは、TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC LR) のことを指します。このTOEIC LR は他のTOEICのテストと比べると最も受験者が多く、最も実用性の高いテストと言えます。
TOEICの問題形式・点数(スコア)・問題数・試験時間・試験内容(テスト構成)・受験料・試験日程・申込方法・結果は?
上記の解説で、TOEICには大きく分けて3種類のテストがあることがわかりましたね。
でも、TOEICをこれから受験される方は、TOEICとはどんな試験なのかをもっと詳しく知りたいですよね。
「TOEICの問題形式は?」「スコア(点数)は何点満点?」「問題数は全部で何問?」「試験時間は?」「試験内容(テスト構成)について知りたい!」「受験料はいくら?」「試験日程はいつ?」「どうやって申し込むの?」「結果はどのような形でいつ届くの?」などなど、疑問は沢山あるはずです!
TOEICの各テストごとに、TOEIC初心者のためにまるごと解説します!
TOEIC Listening & Reading テスト (TOEIC LR)
英語の「聞く力」と「読む力」を測定するテストです。世間一般的にTOEICと言えば、この TOEIC LRのことを指します。TOEICのテストの中で最も受験者が多く、数多くの企業が、応募者の採用や社員の昇進・昇格の判断材料として、この TOEIC LRのスコアを参考にしています。
TOEIC LRはなんといってもスピードと集中力が大事です!
リスニングでは、速いスピードの英文を45分間ぶっ通しで聞き取らなければならないので、それだけでもかなり疲れてしまいますが、45分間のリスニング問題が終わったと思ったら、休む暇なく75分間のリーディング問題に取り掛からないといけないため、いかに集中力を切らさないように工夫するかが重要です。リーディングは時間配分を間違えると、問題を最後まで解ききれない…なんてこともあるので要注意!
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試験方式 マークシート方式 スコア 990点満点 - リスニングテスト495点
- リーディングテスト 495点
問題数 200問 - リスニングテスト 100問
- リーディングテスト 100問
試験時間 2時間(120分間) - リスニングテスト 約45分間
- リーディングテスト 75分間
試験内容(テスト構成) 試験は Part1〜7まである。
★ Part 1〜4が 英語を聞く力を測定する リスニングテスト- Part 1 : 写真描写問題 6問
- Part 2 : 応答問題 25問
- Part 3 : 会話問題 39問
- Part 4 : 説明文問題 30問
★ Part 5〜7が 英語を読む力を測定する リーディングテスト
- Part 5 : 短文穴埋め問題 30問
- Part 6 : 長文穴埋め問題 16問
- Part 7 : 読解問題
シングルパッセージ 29問 + ダブル・トリプルパッセージ 25問
受験料 5,725円(8%税込) / 5,830円 (10%税込)
※ インターネットでお申し込みの方のみ1年後、割引価格で受験可能試験日程 1年に10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)
《日曜日に開催》申込方式 - インターネット申し込み
- コンビニ端末申し込み
結果 - 結果は合否判定ではなく、スコアで表示
- リスニング 5〜495点
- リーディング 5〜495点
- 合計 10〜990点の5点刻みのスコアで表示
- テスト結果の通知は、公式認定証として、試験日から約4週間後に郵送される
- インターネット申し込みの場合、公式認定証が届く約1週間前にインターネット上で表示される(約3週間後の月曜日)
TOEIC Speaking & Writing テスト(TOEIC SW)
英語の「話す力」と「書く力」を測定するためのテストです。
TOEIC LRは、TOEICの対策本などで勉強したらそこそこの高得点を狙うことができますが、TOEIC LRで高得点を取ることができたとしても、英語を流暢に話したり、書いたりできるとは限りませんし、実践的にビジネスで活かせるレベルとは限らないのです。TOEIC LRだけでは測定できない、英会話能力や作文能力を評価するために誕生したのがTOEIC SW テストなのです!
TOEIC LR ほどではありませんが、2007年の開始以降、TOEIC SW の受験者数は年々増加していて、知名度が徐々に上がってきています。
TOEIC LRはマークシート方式である一方で、TOEIC SWは、ヘッドセットを装着し、パソコンの画面で問題を見ながら、指示通りにマイクに向かって音声を吹き込んだり、パソコンの画面で問題を見ながら、キーボードを使用して解答を入力していくテストです。
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試験方式 - パソコンとヘッドセットを使って解答
- スピーキングテスト: ヘッドセットを装着し、パソコンの画面で問題を見ながら、指示通りにマイクに向かって音声を吹き込むテスト
- ライティングテスト:パソコンの画面で問題を見ながら、キーボードを使用して解答を入力するテスト
スコア - スピーキングテスト200点
- ライティングテスト 200点
問題数 計19問 - スピーキングテスト 11問
- ライティングテスト 8問
試験時間 約80分間(1時間20分) - スピーキングテスト 約20分間
- ライティングテスト 約60分間
試験内容(テスト構成) スピーキングテスト - 音読問題 2問
- 写真描写問題 1問
- 応答問題 3問
- 提示された情報に基づく応答問題 3問
- 解決策を提案する問題 1問
- 意見を述べる問題 1問
ライティングテスト
- 写真描写問題 5問
- Eメール作成問題 2問
- 意見を記述する問題 1問
受験料 10,260円 (8%税込) / 10,450円 (10%税込)
※ 申込期間の締め切り後に追加申込みする場合、空きがある場合に限り、12,960円(8%税込)/ 13,200円(10%税込)で受験可能
※ 変更手数料 (試験日変更、時刻/会場変更)は、2,700円(8%税込) / 2,750円(10%税込)
※ キャンセル手数料 5000円試験日程 年24回、土曜または日曜の午前・午後に1回ずつ実施 申込方式 インターネット申し込みのみ 結果 - 結果は合否判定ではなく、スコアで表示
- スピーキング 0〜200点 (10点刻みのスコアで表示)
- ライティング 0〜200点 (10点刻みのスコアで表示)
- 能力レベル別評価 (Proficiency Level Descriptors) として、スピーキングテストで(8段階中) 1〜8段階、ライティングテストで(9段階中) 1〜9段階で表示される
- スピーキングテストでは、「発音(Pronunciation)」と「イントネーション(Intonation)とアクセント(Stress)」の評価が、HIGH, MEDIUM, LOW の3段階で表示される
- テスト結果の通知は、公式認定証として試験日から約30日以内に郵送される
- インターネット申し込みの場合、公式認定証が届く約1週間前にインターネット上で表示される
2019年6月にリニューアルされたばかりの 新形式TOEIC Bridge テスト
TOEIC Bridge(トーイック ブリッジ) とは英語初級者・中級者向けの基礎的なテストです。
TOEIC Bridgeは 2019年6月にリニューアルされ、今までリスニングとリーディングのみの試験でしたが、スピーキング、ライティングの試験が加わり、4技能を測定するテストに生まれ変わりました。
TOEIC Bridge Listening & Readingは、英語を「聞く力」と「読む力」を測定するためのテストです。TOEIC LR よりも難易度が低めで、試験時間も問題数も半分です。その名の通り、TOEIC LR への架け橋として誕生したテストです。
TOEIC LR や SWでは、ビジネス関連の難易度が高めの問題が数多く出題されている一方、TOEIC Bridge Listening & Reading は、日常生活に関する問題( 外食、娯楽、住居、会社、買い物、技術、旅行など ) が中心に出題されているため、まだビジネスに馴染みのない中高生や、TOEIC LRを受けるのがまだ不安な、英語を1から勉強し直したい社会人の方にオススメです。
★ 以下は、TOEIC Bridge Listening & Reading についての詳細です。
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試験方式 マークシート方式 スコア 100点満点 - リスニングテスト50点満点
- リーディングテスト 50点満点
問題数 計100問 - リスニングテスト 50問
- リーディングテスト 50問
試験時間 約60分間(1時間 ) - リスニングテスト 約25分間
- リーディングテスト 約35分間
試験内容(テスト構成) ★ リスニングテストはPart1〜4まである。 - Part 1 : 画像選択問題 6問
- Part 2 : 応答問題 20問
- Part 3 : 会話問題 10問
- Part 4 : 説明文問題 14問題
★リーディングテストはPart 1〜3まである。
- Part 1 : 短文穴埋め問題 15問
- Part 2 : 長文穴埋め問題 15問
- Part 3 : 読解問題 20問 (シングルパッセージのみ)
受験料 4,860円 (8%税込) / 4,950円 (10%税込) 試験日程 年4回 (3, 6, 9, 11月に) 実施
《日曜日に開催》申込方法 インターネット申し込みのみ 結果 - 結果は合否判定ではなく、スコアで表示
- リスニング 15〜50点
- リーディング 15〜50点
- 合計 30〜100点の1点刻みのスコアで表示
- スコアの結果だけでなく、Score Range Descriptors(スコアレンジ別評価一覧表)とAbilities Measured(項目別正答率)の結果も共に返ってくる。
- テスト結果の通知は、公式認定証として、試験日から35日以内に郵送される
- インターネット申し込みの場合、公式認定証が届く約1週間前にインターネット上で表示される
TOEICまとめ
ここまで、3種類のTOEICについて説明しました。それぞれのテストについて簡単にまとめてみると…
① TOEIC LRは…
- 英語の「聞く力」と「読む力」を測定するテスト
- 世間一般的にTOEICと言えば、この TOEIC LRのこと!
- TOEICのテストの中で、最も受験者が多く知名度が高い
- 数多くの企業が、応募者の採用や社員の昇進・昇格の判断材料として、TOEIC LRのスコアを参考にしている
② TOEIC SWは…
- 英語の「話す力」と「書く力」を測定するテスト
- TOEIC LRだけでは測定できない、英会話能力や作文能力を評価するために誕生したのがTOEIC SW テスト
- パソコンとヘッドセットを使って解答
- 2007年に誕生したばかりで比較的新しい
③ TOEIC Bridge は…
- 英語初級者・中級者向けの基礎的なテスト
- 2019年6月に、聞く・読む・話す・書くの 4技能を測定するテストにリニューアルされた
- TOEIC LR よりも難易度が低めで、試験時間も問題数も半分
- ビジネスに馴染みのない中高生や、TOEIC LRを受けるのがまだ不安な、英語を1から勉強し直したい社会人の方にオススメ
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